株式会社中央公論新社は、11月10日(金)、佐藤愛子(さとう・あいこ)さん著『思い出の屑籠(くずかご)』を刊行した。
著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載
同書は、御年100歳を迎えた作家、佐藤愛子さんの生まれて最初の記憶から小学校時代まで、両親、姉、異母兄、乳母、お手伝い、書生や居候、という大家族に囲まれた、甲子園に近い兵庫・西畑の時代を、思い出すままに綴ったもの。
『血脈』など、著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載。幼い「アイちゃん」目線で、“人生で最も幸福だった時代”の暮らしぶり、人間模様を活写している。『婦人公論』好評連載の書籍化だ。
著者の佐藤愛子さんは、1923年大阪生まれ。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。69年『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、79年『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第48回菊池寛賞、15年『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。
【書誌情報】
〇書名:『思い出の屑籠(くずかご)』
〇著者:佐藤愛子
〇判型:B6判変型上製 単行本
〇発売日:11月10日(金)
〇定価:1,430円(1,300円+税)
(坂土直隆)