株式会社ハート出版は、人類史上初の快挙を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」の物語を童話としてまとめた、『帰ってきた「はやぶさ」』を、2010年12月24日に発売する。
「はやぶさ」の物語を語り継ぐために
小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったサンプルが「イトカワ」の物であることが判明したのは記憶に新しいところだ。「はやぶさ」は、月よりも遠い天体から物質を持ち帰るという、人類史上初の偉業を成し遂げたのだ。
満身創痍になりながらも旅を続け、最後には大気圏で燃え尽きた「はやぶさ」。機体は滅びても、サンプルの入ったカプセルは無事地球に届けるという犠牲的精神は、多くの日本人を感動させた。もちろん「はやぶさ」に心があるわけではない。しかし、多くの人々が「はやぶさ」の心を感じ取ったのだ。
本作でも、一連のエピソードを通じて「はやぶさ」が「心を持った機械」として描かれている。また、こどもたちが親しみやすいよう、「はやぶさ」もキャラクター化されている。デザインを担当したのは、新進気鋭のCG作家・ハイロン氏である。
なお、体裁はA5版・上製・96ページで、価格は1,260円となっている。
Editor's eyes
本作品は、ともすれば忘れそうになってしまう「日本人としての誇り」を、子供たちだけでなく、大人の意識の中にも芽吹かせてくれる物語なのだ。科学に対する関心が薄くなっている昨今、ぜひこどもたちに読んで欲しい書籍のひとつである。
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