新潮社は8月18日(金)、新潮新書の一冊として『ウクライナのサイバー戦争』を刊行した。サイバーセキュリティの専門家として、国際シンポジウムなどでも情報発信を続けている著者が、「見えない戦争」の実相を読み解く。
オンライン上で展開される「見えない戦争」の攻防と、背後に潜む人間ドラマをまとめた一冊
ウクライナはもともと、それほど「サイバー強国」だったわけではない。2014年、ロシアにクリミアを奪取された時点で、国内で人気のSNSはロシアのサーバーにホストされていたくらいである。
ロシアは、盗聴も情報窃取もフェイクニュースの拡散もやり放題。そうした下地があった所に、サイバー攻撃を仕掛けられたウクライナは、戦わずして領土の一部を失うことになった。
著者の松原実穂子氏は、サイバーセキュリティの専門家であり、国際シンポジウムでの登壇経験も数多く、同書では本人が生で聞いたウクライナ当局者の発言なども盛り込まれている。オンライン上で展開される「見えない戦争」の攻防と、背後に潜む人間ドラマをまとめた一冊だ。
■書籍データ
【タイトル】ウクライナのサイバー戦争
【著者名】松原実穂子
【発売日】8月18日(金)
【造本】新書
【本体定価】880円(税込)
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/611007/ (坂土直隆)