
株式会社新潮社は、調査報道大賞など数々の賞で顕彰された西日本新聞記者・宮崎拓朗氏が、6年以上をかけて歪んだ巨大組織の実情を取材した『ブラック郵便局』を、2025年2月17日に刊行する。
年賀はがきの自爆営業で、総額100万円ぐらいは身銭を切ってきた局員も
「もう限界です」。著者の取材に、多くの郵便局員が実態を訴える。たとえば過剰なノルマ。「今までに、年賀はがきの自爆営業で、総額100万円ぐらいは身銭を切ってきた」と語る局員もいた。
具体的には、市民のために働いてきた局員とその家族が、疲弊しきっている。異常すぎるノルマ、手段を選ばない保険勧誘、部下を追い詰める幹部たち。そして、既得権保持を狙う政治との癒着――。窓口の向こう側に広がる絶望に光を当てる、執念の調査報道だ。
著者の宮崎拓朗(みやざき・たくろう)氏は、1980年生まれ。「かんぽ生命不正販売問題を巡るキャンペーン報道」で、第20回早稲田ジャーナリズム大賞、「全国郵便局長会による会社経費政治流用のスクープと関連報道」で、第3回ジャーナリズムXアワードのZ賞、第3回調査報道大賞の優秀賞を受賞。
■書籍データ
【タイトル】ブラック郵便局
【著者名】宮崎拓朗
【発売日】2025年2月17日
【造本】四六判
【定価】1,760円(税込)
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/356151/ (坂土直隆)