
昭文社は、6月19日に新刊「地図で巡る万葉集」を発売した。
詠まれている歌の所縁の地・施設・伝承地を地図上に表記
新元号「令和」が発表され、出典となった「万葉集」。現存する日本最古のこの歌集には、天皇、貴族、農民、防人など様々な身分の人々が詠った約4,500首の歌が収録されている。
歌謡・民謡性をもち、作者名を記さない「東歌」を収めていることでも知られているが、収録の半数近くが「詠み人知らず」。粗野で大胆な表現の一方で、華やかさをもつ都の流麗な歌、あるいは旅人の歌など、当時を生きたその幅広い階層や立場にある日本人それぞれの心情を表した独特の世界観も、万葉集の特徴である。
今回の「地図で巡る万葉集」では、この万葉集の世界を深く感じてもらえるよう、詠まれている歌の所縁の地・施設・伝承地を地図上に表記した。
定価は1,000円(税抜) (慶尾六郎)