
新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT(トップポイント)』は、1万名以上の定期購読者を対象とした定例の読者アンケートを行い、2019年下半期「トップポイント大賞」(第31回)を決定した。
新時代の思考・行動様式を述べた『ニュータイプの時代』
大賞に輝いたのは、『ニュータイプの時代』(山口 周 著/ダイヤモンド社)。同書は、これから起こりうる社会構造の変化を読み解き、新時代に求められる思考・行動様式について述べたもの。
これまで、社会から優秀だと評価されてきたのは、「従順で、論理的で、勤勉で、責任感が強い」人材だった。著者の山口周氏は、こうした「オールドタイプ」は、社会構造の変化によって、その価値を急速に失っていくと指摘する。
今後、このオールドタイプに代わり、評価されるようになるのが「ニュータイプ」、すなわち「自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い」人材だという。
同書は、「問題を解くより『発見』して提案する」「未来は予測せずに『構想』する」等々、ニュータイプの思考・行動様式を24項目にわたって紹介している。 (慶尾六郎)