
株式会社KADOKAWAは、新書『「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価』を7月10日(土)に刊行する。
日米開戦80年の今、純粋に「軍人」としての能力を問う
戦争に反対しながら、戦争を指揮したことで「悲劇の提督」となった山本五十六。
そのイメージは名将から、その反動としての凡将・愚将論まで、百家争鳴の状態となっている。しかし、これまでの分析は政治との関わりに集中し、軍人・用兵思想家としての評価は後景に退いていた。
同書は、戦略・作戦・戦術の三次元における指揮能力と統率の面から、初めて山本を解剖する。具体的には、以下のような内容となっている。
・重慶爆撃にもつながる、無差別爆撃を山本は本当に志向したのか?
・山本は独ソ和平工作を仕掛けた
・近衛文麿首相に放った山本の「半年や一年の間は随分暴れてご覧に入れる」発言の真相
・航空戦力を重視した山本は、ハワイすら爆撃できる航空機を求めていた
・真珠湾攻撃、第二撃は当時から断念やむなしの空気だった
・戦艦を捨てきれなかった山本
・ミッドウェイで戦術的怠惰はあった
・ガダルカナル奪回作戦で、山本は「ぶれた」、など。
定価は1,012円(税込み)
(慶尾六郎)