
株式会社新潮社は、1月18日(水)に、古市憲寿氏がこの二年間を見つめながら、「正しさ」では解決できない現実との向き合い方を考えた『正義の味方が苦手です』を刊行した。
正しすぎる社会は息苦しい――。世界を柔軟に生きるための思考法を解説
著者の古市憲寿氏は、社会学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員。他の著書に、『誰の味方でもありません』『平成くん、さようなら』『楽観論』等がある。
同書の中では、落ち着きのない世の中に古市さんらしい視点とウィットで切り込みながら、「正義」にひそむ危うさを鋭く指摘している。「正義」を武器に使った人は、最も「正義」からはみ出さないことが求められる、という言葉にはハッとさせられる。
正しすぎる社会は息苦しい――。失言をくり返す政治家も、ポリコレを掲げて暴走する人も、自分は常識的だと思っている人たちも、誰もが自分の色眼鏡で世界を見ているものだ。
それらがすれ違い、時にぶつかり合うのは当然だけども、他人の考え自体を受け入れられず、現実社会の歪みを許容できない「正義の味方」は、何だか怖い。自分にも他人にも自由を認め、ままならない世界を柔軟に生きるための思考法を解説している。
■書籍データ
【タイトル】正義の味方が苦手です
【著者名】古市憲寿
【発売日】1月18日(水)
【造本】新書版
【本体定価】880円(税込)
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/610980/ (坂土直隆)