
株式会社NHK出版は、NHK・Eテレ「やまと尼寺 精進日記」の書籍が売れ行き好調で増刷を重ねており、10月末に発売された第2弾「やまと尼寺 精進日記 2 ふたたびの年」も、第1弾の3倍の初速を記録、発売即重版を決定したと発表した。
三人の女性が日々親しんでいる料理のレシピなどを紹介
奈良県桜井市の山中にある音羽山観音寺。この寺には、住職、副住職、お手伝いの三人の女性が、犬や猫たちとともに、季節の恵みを大切にした暮らしを営んでいる。
その暮らしぶりを伝える番組がNHK・Eテレ「やまと尼寺 精進日記」。番組企画を立案したのは30代の女性ディレクター。私的な旅で訪れたこの寺が気に入り、「撮影したい」と申し出たのがきっかけだという。
「四季折々の自然の恵みを食材にした料理の数々や、季節の行事を通じた里の人々との交流を大切にした丁寧な暮らしぶりに惹かれて」と、ディレクターは語る。
番組が伝える、かつて日本中で当たり前のように営まれていたその暮らしは、いまでは贅沢なものとなり、現代社会を生きる多くの視聴者の心をとらえた。
番組を書籍化した『やまと尼寺 精進日記』は、発売1年を経過して3万部を超えた。
その好評を受けて10月末には『やまと尼寺 精進日記 2 ふたたびの年』を刊行、こちらも発売直後に重版となった。
どちらの本でも、彼女たちが日々親しんでいる料理のレシピや食材の保存・活用法を中心に、住職たちが培ってきた生活上の工夫や知恵、伝統行事や祭事などを紹介している。
定価は本体1,600円(税抜) (慶尾六郎)