
インプレスグループでIT関連メディア事業を展開する、株式会社インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、電子書籍市場の動向を調査し、電子書籍に関する調査結果を発表した。
調査は、「出版社」「電子書籍ストア」「取次事業者」「コンテンツプロバイダー」「インターネット広告事業者」「電子図書館サービス事業者」等の、主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査、ユーザーへのアンケート等を分析したもの。
2026年度には、8,000億円の市場に成長
2021年度の電子書籍市場規模は5,510億円と推計され、2020年度の4,821億円から689億円(14.3%)増加している。
年度前半は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う、外出自粛による巣ごもり消費等により、前年度から引き続き追い風であったものの、年度後半は、自粛要請が緩和され、外出やリアルの活動も戻り、消費行動の変化も見られたことから、落ち着いた状況となった。
同社では、今後、2026年度には8,000億円の市場に成長すると予測している。
<<調査概要>>
■電子書籍の利用率調査
調査対象:株式会社フォリウム スマートアンサーの保有する
モニター
有効回答数:11,794サンプル
サンプリング:性年齢階層別スマートフォンでのインターネッ
ト利用人口構成比(総務省 通信利用動向調
査)に可能な限り整合するように抽出。ただ
し、年代により回収率が異なっており、母集団
との乖離が見られるため、比重調整を行った上
で分析している
調査手法:スマートフォン・タブレットのアプリ上でのアンケ
ート
調査期間:6月16日~24日
■電子書籍利用実態調査
調査対象:上記の利用率調査で電子書籍を利用していると回答
した人
有効回答数:3,565サンプル
調査手法 :スマートフォン・タブレットのアプリ上でのアン
ケート
調査期間:6月24日~7月2日
新産業調査レポート『電子書籍ビジネス調査報告書2022』
https://research.impress.co.jp/ebook2022 (坂土直隆)