
株式会社東京創元社は、冷戦下のソ連で、一冊の小説を武器に、世界を変えようと危険な任務に挑んだ女性たちを描いた傑作『あの本は読まれているか』を、創元推理文庫から発売した。
冷戦下の過酷な時代をたくましく生き抜いた女性たちを描いた、ミステリ作品
『あの本は読まれているか』は、実際にあった出来事を土台に、冷戦下の過酷な時代をたくましく生き抜いた女性たちを描いた、ミステリ作品。
大きな苦難にぶつかりながらも、懸命に自分の道を進む女性たちの姿には、多くの共感や感動の声が寄せられた。
アメリカで出版契約金200万ドル(約2億円)、初版20万部という異例の規模で出版された。
約30カ国で翻訳出版が決定し、その後もエドガー賞最優秀新人賞ノミネート、Amazon.com2019年9月のベスト・ブック選出など、世界的に高い評価を博した。
日本では、2020年4月に東京創元社より四六判で刊行された。刊行前から話題を呼び、新聞、雑誌、WEB等で続々と紹介され重版を重ねた。年末のミステリランキングでも、「週刊文春ミステリーベスト10」第3位など、上位を獲得した。
■書誌情報
あの本は読まれているか
著者:ラーラ・プレスコット
訳者:吉澤康子
判型:文庫判
ページ数:524ページ
定価;1,320円(税込)
(坂土直隆)